総合的病害虫・雑草管理(IPM)に関して農林水産省より実践指針が出されております。安定した農業生産を実現するためには、病害虫を適切に防除し、農作物被害を防止することは不可欠です。このため、従来から病害虫による被害を抑えるための手段を総合的に講じ、人の健康へのリスクと環境への負荷を軽減するための概念として、総合的病害虫管理(Integrated Pest Management:IPM)が国際的に提唱され、日本においてもこれに向けた取組が行われてきました。近年環境問題や食の安全に対する関心は一層高まり、従来以上に環境保全を重視した病害虫・雑草防除の取組を推進することが求められています。このため、日本で推進すべきIPMとは何かを再整理し、望ましいIPMを農業生産現場に一層浸透させ、同時に国民の深い理解を得ていくことが必要不可欠なことから、消費・安全局において総合的病害虫管理(IPM)検討会を開催し、農林水産省より指針が出されております。